20代のビジネスパーソンに贈る 最速で成長するための考え方

マインドセット

仕事をする上で伸び悩みを感じており、自分の成長も感じられず、日々の仕事が楽しくない。
上司からもプレッシャーをかけられるがどうすればよいか分からず、またさらに仕事が楽しくなくなる。
そんな状態に陥っていたりしませんか?

大丈夫です。
そんな状況を打破し、あなたを最速で成長させる、大切な「考え方」があるのです。

早速、その考え方を学んでいきましょう。

最速で成長するための考え方 〜TTP〜

私も20代の頃はいろんな人たちからいろんなことを教わりました。

尊敬する先輩コンサルタントに対し、仕事のコツについて質問してみたことがあるのですが、その答えは「TTPだ」、というのです。
答えを聞いてもよく分からなかったので「何ですかそれ?」と掘り下げたところ、次のように教えてもらえました。

徹底的にパクる(Tettei Tekini Pakuru)、略してTTPだよ」

もちろん、他者の著作物を不当に盗用したり、有料ソフトの海賊版を使え、といったことではありません。
あなたがビジネスパーソンとして会社に属しているならば、周りにはその仕事に精通している人が誰かしらいるはずです。
例えば、資料作りがうまい人、プレゼンがうまい人、など。
また社内だけでなく、社外にも視野を広げれば、それこそあなたの先生になってくれる人は無数に存在します。
その人たちが持つ有益なノウハウを、あなたは速攻で教わり、習得するべきなのです。

「自分の知識や経験をもとに、今どうするかは自分で考えるべきではないか?」ー そう思われるかもしれません。
その姿勢は素晴らしいと思います。
しかし、ベースにする「自分の知識や経験」が少ないうちは、この方法では時間がかかりすぎてしまいますし、うまくいく保証もありません。

筆者自身も管理職となり若手の育成に携わるようになり、改めてこの「TTP」の大切さを痛感しています。
小さなプライドは捨てて、積極的に教わり、パクっていきましょう。

実践のポイント① 何からパクるか?

TTP(徹底的にパクる)はあくまで考え方、スタンスです。
きちんと実践につなげていかない限り、あなたの真の成長にはなりません。

実践のポイントとして、パクる対象をどうやって選ぶか、についてお伝えします。

上司や先輩、周りの優秀な人から

まず最初に考えるべきは、あなたの上司や先輩など、まわりにいる優秀な人の仕事のやり方やアウトプットをまねることです。

「こっそり見て学ぶ」よりも、本人に直接聞いてみましょう。

黙ってまねると、人によっては気分を害してしまいかねません。
ですが本人に質問し、それに答えてくれたならば、すなわち「パクることを公認してくれた」ということでもあり、トラブルになることを防げます。

例えば、次のように聞いてみるとよいでしょう。

「○○さんの△△のやり方、すごい上手ですね。何かポイントがあるんですか?」

適当にあしらわれることを不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。
まず断られたりしません。
「すごい、うまい」と褒め、相手を肯定しながら聞いているので質問の相手は上機嫌になります。
また、優秀だと言われる人は大抵、自分のやり方に誇りやこだわりを持っており、その内容を誰かに説明できること自体、その人にとって喜びになるものなのです。

教えてもらえたことはちゃんとメモをとり、早速実践してみましょう。
資料作りなどアウトプットを伴うものなら、サンプルとして提供してもらいましょう。

また実践した結果どうだったかについて、教えてくれた人にあとで共有しましょう。
自分が教えたことをちゃんと実行してくれたかどうか、その人は気にしているものです。
もし何らかうまくいかなかったら、きっと新たな助言ももらえます。
優秀と言われる人と良好な関係が作れる、というおまけもついてきますよ。

良書から

次に考えて欲しいのが、「本を読み、そこから真似る」ことです。

繰り返しになりますが、あなたの悩みや、もっと良くしたいと思う点は、ほぼ間違いなく他の誰かもぶち当たってきた壁であり、それを乗り越えた人がいるはずです。
今のあなたのように、そのやり方を知りたいと思う人がいるのであればそこには価値が生まれます。
よって、そのやり方は書籍として販売されているでしょう。
先人たちが苦労して編み出してきたやり方をあなたは2000〜3000円程度の出費で手にすることができるのです。
これを活用しない手はありません。

※ 良書を選ぶ具体的な方法については、こちらを参照してください。
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実践のポイント② どうやって実践するか?

実践のポイント二つ目です。
良いノウハウを見つけられたとしても、それをすぐさま自分の血肉に変えられるわけではありません。
自然と実行できるようになるまで、繰り返し実践する必要があります。

その実践を支えるツールとして取り入れて欲しいのが、以下の2つです。

  • マイマニュアル & チェックリスト
    ノウハウが何らかの行動、プロセスであるならば、そのやり方を自分でまとめてメモした「マイマニュアル」や「チェックリスト」を作りましょう。
    実際にその行動をするときに参照しましょう。

  • サンプル用フォルダ
    良いノウハウとして得たのが具体的な成果物、アウトプットであれば、それをまとめて格納しておく「サンプル用フォルダ」を作り、整理しいつでも参照できるようにしておきましょう。

マイマニュアルやチェックリストは一手間かかってしまいますが、それでも作成するべきです。
ビジネスの場で活用されるノウハウというのは、一度実行するだけですぐに身につくような単純なものではないからです。
繰り返し実践することを楽にするための方法として、上記に取り組んでみてください。

TTPの副産物

この考えができる人は、自然に「まわりの人から学べることはないか?」といつも考えるようになり、相手をリスペクトする姿勢や謙虚さを忘れづらくなるでしょう。
そのような人のまわりには自然と優秀な人が集まってくるものです。
結果として、豊かな人脈も構築できるでしょう。

補足 TTP(徹底的にパクる)の元々の提唱者について

この「TTP」について、先に紹介した先輩コンサルタントは「自分も先輩から教わった」とおっしゃっていたのですが、調べてみたところ、「TTP」を最初に提唱されていたのは元トリンプ・インターナショナル・ジャパン代表の吉越浩一郎さんだそうです。

まとめ

若きビジネスパーソンが速攻で成長するための考え方として「TPP=徹底的にパクる」、およびそのTPPを実践するためのポイントを紹介しました。
自身の成長のみならず、まわりの人との良好な関係作りにも有効です。
早いうちから自分の仕事に勢いがつけられれば、将来にわたりあなた自身に大きなメリットをもたらし続けるでしょう。
ぜひ、この考え方についてしっかりと理解を深めてください。

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