現代社会においては他者とのコミュニケーションは避けては通れないもの。
うまくコミュニケーションできるかどうかは、あなたの人生に大きな影響を及ぼします。
人生、というように大きく考えなくとも、あなたが毎日何らかの意思疎通をはかる対象が何人いるか、そしてそれぞれの回数はどのくらいか、数えてみるといいでしょう。
きっと、結構な量になるでしょう?
それぞれのコミュニケーションがうまく図れれば、まわりの人と楽しく協力できるでしょう。
その一方でまずいコミュニケーションになってしまうと、伝えたいことが正しく伝わらず誤解を生み、協力関係にヒビが入ってしまいます。
本記事では、コミュニケーションにおいて大切にすべき考え方として「相手をリスペクトすること」、およびその考え方をするために知ってほしいこと、についてお伝えします。
職場でのコミュニケーション、家族や友人たちとのコミュニケーションにおいて何か悩みを抱える人は、ぜひ読んでみてください。
テクニックばかりに頼ることとその末路
コミュニケーションにおける大切なことが何か、その答えはすでに記事のタイトルで書いてしまいました。
そのことをお伝えする前に、少しだけ回り道をさせてください。
コミュニケーションは大事だ、ということはたくさんの人がわかっているはずですが、じゃあどうするか、と考えるとき、多くの人は安易に「テクニック」に頼ろうとしているように感じます。
例えば、「会話にて相手を納得させる伝え方」だとか「交渉を有利にする質問の仕方」だとか、そういったスキルを真っ先に身につけようとしている人、あなたのまわりにもいませんか?
テクニックを習得すること自体は、いいことだと思います。あなたがどれだけ善意を持っていても、その伝え方がまずいがゆえに相手を傷つけてしまう、ということもよくある話です。
そうならないよう、例えば「こういう状況のときは、こういう言い方をするとよい」といったテクニックはときに有効でしょう。
しかし、コミュニケーションのテクニックに頼り、それによりうまくいくようになると、あなたの心にはどうしても「相手を操ってやろう」という考えや「自分が正しいんだ」という尊大さが混じってしまうのではないでしょうか。
すると、うまく伝わらないときは「相手の理解力不足」、「相手の説明力不足」と思ってしまいます。
あなたが感じるそれらの不足をさらに「テクニック」で補うことも、可能ではあるでしょう。
ですが、そうして成立したコミュニケーションのなかでは、相手にもあなたの邪さ、尊大さが伝わってしまうのです。
すると、相手としては「論理的には理解できたけれど、感情的には納得できない」ということになりかねませんよね。
テクニックよりも大切なこと 相手へのリスペクトの気持ちを持つこと
そんな悲しいコミュニケーションにならないようにするには、相手のことをリスペクトすることが大切です。
その気持ちがあれば、言葉にしなくてもそのことは相手に伝わります。
人は誰しも、自分を敬ってくれる人を好むものです。
少々のテクニック不足も相手の方から補ってくれるでしょう。
リスペクトの気持ちは、テクニック以上の潤滑油になるのです。
簡単には人を尊敬できない、という方へ 知ってもらいたいこと
コミュニケーションにおいては、それぞれの人間が持つ情報のうちごく一部が切り取られます。
だからそのごく一部分において、あなたがより多くのことを知っていても、それは「あなたが相手より一方的に優れている」ということではありません。
「すべての面においてあなたより劣っている人」など絶対に存在しません。
だから、あなたはこれまでに、相手からさまざまな形で助けられて今ここに存在しています。
今行おうとしているコミュニケーションは、その恩に報いるべきシチュエーションなのです。
あなたとその人、それぞれの強みを活かし合えばより大きなことが成し遂げられるようになります。
コミュニケーションのなかで、あなたにない知識やスキルを相手から見つけることを楽しみましょう。
コミュニケーションにおいては、相手にも時間を使わせていることに気をつけよう
相手へのリスペクトの気持ちが大切であることがわかっていただけたなら、その気持ちを込めながらコミュニケーションを図ってみてください。
そしてもう少しだけ、知っておいていただきたいことがあります。
コミュニケーションを図るということは、相手の時間を拘束するということでもあります。
誰にとっても、時間は貴重な資源です。
コミュニケーションの前後で、その時間を使わせてもらうことに対しお礼を言いましょう。
欲を言えば、どのくらいの時間を使う見込みなのか事前に伝えるとよいですね。
例えば、次のような声のかけ方がよいのではないでしょうか。
「○○という件で少しお話があるのですが、今5分ほどお時間をいただけませんか?」
まとめ
コミュニケーションにおける大切な考え方として「相手へのリスペクト」、および相手をリスペクトするために知っていただきたいこと、をお伝えしました。
あなたのまわりのコミュニケーションがリスペクトにあふれるものになることを願っています。
貴重なお時間を使って最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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