Toodledoにはタスクを分類しフィルタやソートにより整理するための機能が備わっています。
その際に用いる機能のうち、Folder、Context、Goal、Tag、Locationの5つは特徴やできることが似ているため、「どのように使い分ければいいのかわからない!」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事ではこれら5つの機能について整理し、利用用途について例示します。
Folder/Context/Goal/Tag/Location それぞれの特徴
まずは全体像を見てみましょう。
それぞれは以下の特徴を備えています。
項目 | 概要 | フィルタ(※1) | 複数指定(※2) | アーカイブ(※3) | プライベート化(※4) | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
Folder | タスクを分類し整理するための付加情報を表す | × | × | ○ | ○ | |
Context | タスクを実行できる特定の状況を表す | ○ | × | × | ○ | |
Goal | タスクが紐付く目標を表す | × | × | ○ | ○ | 『ゴールチェーン』機能あり |
Tag | タスクを分類して整理するための付加情報を表す | ○ | ○ | × | × | |
Location | タスクを実行できる場所を表す | × | × | × | × | 位置情報を使った通知機能あり |
※1 フィルタ:
タスクリストを絞り込む機能『フィルタ』において指定することができるか否かを表しています。
ここで「×」になっていても、検索機能での絞り込みは行えます。
※2 複数指定:
ひとつのタスクに対し複数指定できるか否かを表しています。
※3 アーカイブ:
アーカイブできるか否かを表しています。
対象をアーカイブすると、選択時の候補には現れなくなりますが、検索機能での条件指定には使うことができます。
記録として残したいが今後は新たに使うことがないものはアーカイブしましょう。
※4 プライベート化:
プライベート化できるか否かを表しています。
Toodledoの共有機能を使い他のユーザーとタスクリストを共有しているときに、対象をプライベート化するとそれに紐付くタスクは共有相手からは見えなくなります。
5つすべてに共通していること
以下の特徴はすべてに共通です。
- ソート機能のソート基準に利用できる
- 検索機能の検索条件に利用できる
Folder
タスクを分類して整理するための付加情報を表すものです。
- 複数同時指定不可
- アーカイブ可能
- プライベート化可能
Goal以外の他の機能では行えない「アーカイブ」ができるため、「どんどん新しく生まれ、終わっていくもの」(例えば何らかのプロジェクト)のような分類の観点に用いるとよいでしょう。
また、プライベート化できる特長を活かし、例えば「仕事」、「プライベート」というFolderを作るのもよいでしょう。
これらを用いてタスクを分類しておけば、仕事関係の共有メンバーには自分のプライベートタスクは見せないようにする、という使い方もできます。
利用例)
仕事/プライベートの切り分け:「仕事」「プライベート」
自分の役割:「研究者」「夫」「息子」「友人」
仕事でのプロジェクト:「新商品開発プロジェクト」「特許出願プロジェクト」
Context
タスクを実行できる特定の状況を表すものです。
- 複数同時指定不可
- アーカイブ不可
- プライベート化可能
指定しておくと、検索機能で使えるだけでなく、どのビュー(タスクリストの表示モード)であってもフィルタ機能により簡単に絞り込みを行えます。
これにより「その状況においてやるべきことだけ」を表示することができます。
また、タスク管理に「時間管理」の観点を導入するのであれば、Contextは「タスクを実行する時間帯」として利用することをオススメします。
利用例)
タスクを実行できる状況:「外出中」「仕事中」「自宅」
タスクを実行する時間帯:「午前中」「午後」「夜間」
Tag
タスクを分類して整理するための付加情報を表すものです。
- 複数同時指定可能
- アーカイブ不可
- プライベート化不可
Folderと同じく、タスクの分類・整理のために汎用的に利用できます。
最大の特徴は「複数同時指定可能」、つまりひとつのタスクに複数のタグを貼ることができる点です。
これを活かし、「タスクによっては複数個の付属情報が発生しうるもの」に使うとよいでしょう。
利用例)
タスク実行の際に使うもの、参照するもの:「PC」「テスト用端末」「○○マニュアル」
タスクの協力者、情報提供者、相談相手:「○○部長」「△△さん」「××さん」
Goal
タスクが紐付く目標を表すものです。
- 複数同時指定不可
- アーカイブ可能
- プライベート化可能
基本的な機能はFolderと同じです。
Folderでできることに加え、ゴールチェーンという機能を持ちます。
そのGoalに紐付いたタスクの一日一日の消化状況を鎖のマークで可視化できる機能です。
サンプルの画像ではゴールチェーンの長さがゼロですが、紐付くタスクを毎日消化していくと、この鎖が長く連なっていきます。
FolderでできることはすべてGoalでも可能であるため、ゴールチェーン機能に魅力を感じるなら、Folderの代わりとして利用してみては。
利用例)
タスクが紐付く目標:「ダイエット」「英語習得」
仕事でのプロジェクト:「新商品開発プロジェクト」「特許出願プロジェクト」
Location
タスクを実行できる場所を表すものです。
- 複数同時指定不可
- アーカイブ不可
- プライベート化不可
位置情報を使った通知機能が使えます。
外出先でのタスクが多い人は試してみるとよいでしょう。
(筆者の個人的意見)
筆者は位置情報通知に魅力を感じないため、使っていません。
タスクの内容を見ればどこに行くべきなのかはわかりますし、定期的にAndroid版Toodledoのウィジェットにより「今日のタスク」を参照するので、あまり通知に頼る必要がないからです。
利用例)
タスクを実行できる場所:「本社」「得意先」「実家」
まとめ
Toodledoで利用できる機能のうち「Folder、Context、Goal、Tag、Location」5つの使い分け方について紹介しました。
使い分け方を把握した上で、自分の利用用途に合うようにうまくアレンジして使ってみてください。
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