現在の日本では、年間およそ8万点程度の本が新たに出版されているそうです。
その中にはあなたにとって良い本もあれば、合わない本ももちろんあります。
不運にも合わない本を買ってしまうと、本の代金だけでなく読書に費やす時間まで無駄にすることになりかねません。
本記事では、学びや問題解決をもたらしあなたを成長させる、良書と呼べる本をいかに見つけるか、その方法についてお伝えします。
あなたを成長させる良書を見つける方法
以下の5つの手順となります。
- 学びたいこと、解決したいことをもとにして事前にキーワードを選ぶ
- 書店に行きキーワードをタイトルに含む本を探す
- 冒頭の「はじめに」や「まえがき」を読んで一次選別する
- 目次を読みさらに詳しく読むページに当たりをつける
- 当たりをつけたページを読んでみて価値がありそうかチェックする
それぞれ、詳しくお伝えします。
手順1. 学びたいこと、解決したいことをもとにして事前にキーワードを選ぶ
焦って書店に突撃するのではなく、軽く事前準備しましょう。
まずはあなたが「何を学びたいのか」を明確にしましょう。
そしてその「学びたい」と思ったその背景には、「解決したいこと」があるはずです。
これら「学びたいこと」、「解決したいこと」を簡潔に言い表すとどうなるか、考えてみてください。
その答えが、次の手順で使う「キーワード」になります。
忘れないように、メモしておいてください。
選んだキーワードがあまりに抽象的、一般的である場合はさらに掘り下げて考え、より具体的なキーワードも複数用意しておくとよいです。
手順2. 書店に行きキーワードをタイトルに含む本を探す
実際に書店に足を運びましょう。
自分の行動範囲の中で、できるだけ大型の書店を選び、そこを「行きつけ」にするのがよいと思います。
事前に選んでおいたキーワードをタイトルに含む本の場所を探してください。
大型書店の場合は、設置されている書籍検索端末を適宜活用しましょう。
探す本が置かれた本棚を見つけたら、その棚を中心にまわりも見渡してみましょう。
キーワードをタイトルに直接的に含んでいるものや、タイトルには含んでいなくても関連がありそうなものを数冊、目星をつけておきます。
手順3. 冒頭の「はじめに」や「まえがき」を読んで一次選別する
前の手順で見つけた本を一冊手に取り、まずは冒頭の「はじめに」や「まえがき」を読んでみましょう。
ここには著者がその本で何を伝えたいのか、その背景にはどういった想いがあるのか、などが書かれています。
人との出会いに例えるならば、この部分は「第一印象」にあたるものです。
印象が悪く、何だかしっくりこないと感じるならば、その本については「縁がなかった」ということにして、他の候補を読んでみましょう。
「はじめに」、「まえがき」が面白く、以降の本文で自分の求めることが書いてありそうだ、と感じるならば、この先の手順に進んでください。
手順4. 目次を読みさらに詳しく読むページに当たりをつける
次に、目次を読みます。
目次の内容の中から、「ここを読めば自分が知りたい答えが書いてありそうだ」と思えるページを一カ所、選んでください。
手順5. 当たりをつけたページを読んでみて価値がありそうかチェックする
目次から選んだページを実際に読んでみましょう。
くれぐれも、「目次の次のページから読み始める」のは避けてください。
著者が伝えたいと思っている、もっとも大事なことは目次直後には書かれていないはずです。
読み進める際、以下に注意しながら読んでください。
- あなたの「解決したいこと」に関し、有益な気づきが得られたか
- 書かれている内容は自分にとって実行可能であり、かつ「解決したいこと」の解決につながりそうか
3〜4ページ程度読んでみた上で、上記が「Yes」であるなら、その本はあなたに学びをもたらす「良書」と言えるでしょう。
キープしておき、手順2.で見つけた他の候補に対して同様に、手順3.以降を進めてください。
1冊あたり5〜10分程度で取捨選択ができるはずです。
このペースで効率よく良書探しを進めていきましょう。
まとめ
学びや問題解決につながるような良書を選ぶための方法として、事前準備、および書店での具体的な探し方、善し悪しを見抜く観点についてお伝えしました。
良い本との出会いは、良い人生につながっていきます。
あなたにとって、素敵な出会いがあるといいですね。
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