みなさんは自分自身の強み、得意なことについて、自信を持って把握できていますか?
自分の強みは、自分にとって「当たり前」だと感じてしまうためになかなか客観的に見ることができないものです。
もしも自分の強みを誤解しているならば、本来の自分には合わない職種を選んでしまうなどのマイナスにつながりかねません。
筆者はこれまでに四回、転職を経験し、その節目において振り返りを行い、自分の強み、得意なことを整理してきました。
ここではその方法について、紹介します。
これらを実施することで必ず、自分自身の強み、得意なことに気づくことができるでしょう。
自分の強み、得意なことを見つける方法
以下の3つの方法を行ってみてください。
自分で見つける
まずは自分自身で考えてみましょう。
そのきっかけとして以下を自分に対して問いかけ、回答として思いついたことはすべて書きとめましょう。
- やっているときに「時間を忘れて夢中になること」はありませんか?
- まわりの人からよく褒められることはありませんか?
- まわりの人は苦労してやっている、もしくはやろうとしないのに、あなたは苦もなくできていることはありませんか?
周りの人に聞いてみる
鏡などを使わないと自分の顔は見えないのと同じように、あなたの内面に宿っているものも自分自身では気づきにくいものです。
ですがあなたのまわりにいる人たちはあなたのことが冷静に見えているはず。
少々恥ずかしいかもしれませんが、さっそく聞いてみましょう。
以下の人たち(できるだけ多く)に「私の強み・長所って何だと思う?」と質問してみましょう。
もらえた回答は自己評価結果と同様、すべて書きとめておきましょう。
- 家族
- 恋人、友達
- 上司、先輩、同僚
診断サービスを受けてみる
あなたとは直接の知り合いではなくとも、世界には「強みや個性、資質」などについて研究している人たちがいます。
その人たちが提供している診断サービスを受けてみるのも有効な方法です。
以下に3つのサービスを紹介します。
いずれもWebサイト上で質問に回答していく形式なので、自宅で気軽に受けることができます。
診断結果はWebサイト上で表示されますが、どれも分量が多いので印刷やWebクリップサービスで保存するなどして、しっかりと読んでみましょう。
ギャラップ社『CliftonStrengths(旧 ストレングスファインダー)』
米国のギャラップ社が開発した資質や強みを診断する有料ツールです。
人間が持つ34種類の資質(ギャラップ社により定義)のうち、自分に強く当てはまる資質の上位5つが受診結果として表示されます。
また、上位5つの資質だけでなく34個すべてに対する適合順を教えてくれる追加メニューもあります。(追加料金が発生します。69ドル、89ドル)
Webサイトで受診するにはパスコードが必要です。
パスコードは以下2つの方法で入手することができます。
パスコードの入手方法① 関連する(紙の)書籍を購入
以下の書籍を購入すると、パスコードが付属しています。
- 『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』、トム・ラス、日本経済新聞出版社
- 『ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう』、トム・ラス、バリー・コンチー、日本経済新聞出版社
- 『心のなかの幸福のバケツ』、ドナルド・O・クリフトン、トム・ラス、日本経済新聞出版社
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』には34つのすべての資質についての解説も載っているので、いずれも未読であればこちらの購入がおすすめです。
[aside type=”warning”] 書籍購入時の注意!
これらのパスコードは一度利用すると以降は使えなくなります。
そのため、書籍購入の際は中古ではなく、新品のものを選んでください。
[/aside]
パスコードの入手方法② ギャラップ社Webサイトでパスコード付き電子書籍を購入
ギャラップ社のWebサイトでパスコード付きの電子書籍を直接購入することができます。
私は自分自身の結果も含め、このCliftonStrengthsの受診結果を10人分程度見ていますが、いずれも「当たっている!」と思えるものでした。
この記事の中で勧めている方法のうち唯一、有料ですが、ぜひ実施してみてください。
リクルートキャリア『グッドポイント診断』
グッドポイント診断はリクルートキャリア社が独自のノウハウを活かして開発した診断サービスです。
CliftonStrengthsと同様、自分の強み5つがわかります。
(グッドポイント診断での強みの種類は全部で18種類です)
リクナビNEXTの会員になれば無料で利用することができます。
『エニアグラム』
エニアグラムは人の性格を9つのタイプにわけて分類・整理したものです。
1960年代に作られ、1970年代からアメリカで精神医学や心理学の研究者が注目し研究を重ね、理論を発展させ続けており、新しい人間学、心理学として世界各国に広がっています。
さまざまなサイトにて簡易的な診断が受けられますが、一例として『日本エニアグラム学会』のサイトを紹介します。
まとめ
3つの観点(自己評価、身近な人の評価、専門家監修の診断サービス)から自分の強みを評価する方法をお伝えしました。
これらの結果を見比べ、共通している部分があるならそれは間違いなく、あなたの強みです。
判明した「強み・得意なこと」は自身の心に刻みつけておきましょう。
そして今後はその強み・得意なことを最大限活かせる場所を選んで活動するとよいでしょう。
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