あなたの人生の羅針盤を作る 正しい目標の作り方

ビジネススキル基礎

今年こそは、と目標を考えてもスローガンのようになり、結局何もしない。
目標を立てようとは思うものの、考えがまとまらず途中で挫折する。
そんな人はいませんか?

大丈夫です!
ひとつずつステップを刻んでいくことで、中長期の目標を整理しつつ直近で取り組むべき短期目標を、だれでも作り上げることができます。
本記事ではその手順についてお伝えしていきます。

ワクワクすることを現実にするための、あなたにとってベストな目標を作りましょう!

あなたの人生の羅針盤を作る 正しい目標の作り方

目標を作り整理する手順は以下となります。

  1. 紙とペンを用意する
  2. やりたいこと、望ましい状態を言葉にして、思いつくだけ書き留める
  3. 具体的な達成条件や数値目標を書き足す
  4. 目標達成に対し不足しているものを特定し書き足す
  5. 目標達成の難易度を設定する
  6. 達成難易度の高いものは小目標を追加する
  7. 目標に対する達成意欲を評価する
  8. 達成難易度、達成意欲をもとに優先度を評価する
  9. 実現にむけて優先的に取り組むものを決め、達成期限(年)を設定する

このあとでひとつずつ、詳しく見ていきますが、その前に一点、補足します。

補足

あまり深く考えずに目標を立ててきた人は(失礼!)、きっと

  1. 紙とペンを用意する
  2. やりたいこと、望ましい状態を言葉にして、思いつくだけ書き留める
  3. 実現にむけて優先的に取り組むものを決め、達成目標(年)を設定する

これだけの手順で作成していたのではないでしょうか。
そうだとすると、結果として立てられる目標は

  • もやっとしていてあいまいな、
  • できそうにないことも多数含まれる

ものになり、結果として「目標未達」で終わってしまう可能性が高いでしょう。

それを防ぐには、

  • あいまいさを取り除く
  • 達成難易度を事前に評価する
  • 多く集まった目標に優先順位をつける
  • 難易度や達成意欲をもとに、直近で目指す目標を選ぶ

ことが重要です。
これらを実現するために、今回オススメする方法では手順3.〜8.を足しているのです。

手順が多いと感じますか?
それでも、この方法による目標の洗い出しは1時間弱で終わります。

1年は時間に換算すると8760時間です。
例えば一年に一回、目標設定するのならば、目標設定に費やすのは8760時間のうちの1時間弱。
この1時間弱でその後の1年間が活力に満ちた有意義なものに変わるのならば、取り組まない手はありませんよね!

それではさっそく、目標の洗い出し方について、ひとつひとつの手順を見ていきましょう。
できれば、実際に紙とペンを用意し、実践しながら読み進めてくださいね。

手順1. 紙とペンを用意する

この先の手順で目標やそれに関する情報をどんどん書いていくので、紙(A4用紙2〜3枚程度でOKです)とペンを用意します。
ホワイトボードが使えるならば、それでも構いません。

以降の手順は定まったフォーマットがなくても実施できるので単なる白紙の紙でもよいですが、枠があった方がよければ、サンプルを用意しました。
よろしければこちらをダウンロードし、印刷して使ってください。

目標可視化シートサンプル

手順2. やりたいこと、望ましい状態を言葉にして、思いつくだけ書き留める

思いつくがままに、「こんなことやってみたいなぁ」、「こんな風になれたらいいなぁ」と思うことを書き出してください。
難しそうだ、などと尻込みする必要はありません。
ノンストップで手を動かし続けましょう!
大きな夢やゴール、ビジョンのようなものを描いている人は、それを達成するための「通過点」となるものを考えてみましょう。

提供フォーマットを使う場合は、左から2列目の「目標(やりたいこと/望ましい状態)」欄に書いてください。

手順3. 具体的な達成条件や数値目標を書き足す

目標が達成できたかどうかを判定できるように具体的な達成条件や数値目標を書き足します。
手順2.で書き出した目標それぞれに対し行います。
第三者でも達成できたかどうかの判定を行えるくらい、わかりやすく設定しましょう。

数値目標については悩むかもしれませんが、ここで一度決めたら二度と変えられないものではないので、あまり気負わずエイヤっと決めていきましょう。

提供フォーマットを使う場合は、左から3列目の「具体的な達成条件/数値目標」欄に書いてください。

手順4. 目標達成に対し不足しているものを特定し書き足す

「目標を達成するうえで必要だが今現在では不足している」というものを特定し、書き足していきます。
この手順もこれまでと同様にそれぞれの目標に対し行います。
観点としては、例えば

  • あなたの能力
  • お金
  • 時間
  • 人脈
  • 協力者の理解

などが考えられますが、これに限らず、「これが必要だ!」と思うものを書き出しましょう。
提供フォーマットを使う場合は、左から4列目の「達成に対し不足しているもの」欄に書いてください。

ここでこの手順を行う理由は、「どの目標を優先的に着手するか」、「一年の中に詰め込む目標の量はどのくらいにするか」を大まかに判断するためのものです。
この手順は結構難しいと思いますが、この時点ではある程度アバウトで構いません。
※ 実際に目標達成に向けて取り組む時点で改めて検討することになります。

参考までに、ここで検討した結果が「不足しているものは特にない」ということであれば、あとは「時間を決めてやるだけ」という状態です。
直近の休みの日のスケジュールにさっさと予定として書き込んでしまいましょう。

手順5. 目標達成の難易度を設定する

その目標を達成することが難しいかどうか、を評価し「高/中/低」で記録します。

具体的には、手順4.で特定された「不足しているもの」が多いか、また補うのは難しいかを評価します。
あまり厳格な判定基準は定めませんので、ご本人の手応えで相対的に判定してください。

提供フォーマットを使う場合は、左から5列目の「達成難易度」欄に書いてください。

手順6. 達成難易度の高いものは小目標を追加する

手順5.での達成難易度の評価が高いものについては、要は「達成するのは難しいためしばらく時間がかかりそう」というものです。
そのままでは実現のための手が打ちづらいので、分解して小目標を作り、新たな目標として追加しましょう。

ただし、「目標A(高難度)とB(普通)はそれぞれ独立はしているが、目標Bを達成したら目標Aにも好影響がある」というつながりもありえるはずです。
そのような場合は、目標A(高難度)はBの達成待ちとして、「小目標は作らない」としてもよいでしょう。

サンプルの例では、「フルマラソンでサブ3(3時間未満で完走すること)達成」という目標が難易度「高」の評価なので、もう少し簡単な小目標として「フルマラソンで完走する(タイム問わず)」というものを追加しました。
また、サンプルの「年収1000万円突破」は評価「中」ですが、関係しそうな「業績を伸ばし社長賞を受賞する」がありこれを達成すれば年収アップにもつながりそうなので、このまま小目標は無しとしています。
追加された小目標は末尾にどんどん足していけばOKです。

小目標に分解する観点については、関連する記事があるのでこちらをご覧ください。
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手順7. 目標に対する達成意欲を評価する

次は、それぞれの目標に対する達成意欲を評価していきます。
「何としてもこの目標を成し遂げたいと思うかどうか」を「高/中/低」の三段階で評価していきます。

本手順も手順5.と同様、絶対的な基準はないので、自分の気持ちに素直になったうえで相対的に評価してください。

提供フォーマットを使う場合は、左から6列目の「達成意欲」欄に書いてください。

手順8. 達成難易度、達成意欲をもとに優先度を評価する

これまでの手順により、あなたの目の前にはたくさんの目標が集まってきたはずです。
これらすべてに対し均等に取り組んでしまうと時間が足りず、すべてが中途半端になりかねません。
そこで、それぞれの目標に優先度を設定します。

その考え方としては、「難易度が低く、かつ自分の意欲が高いもの」ほど、優先度を高くし、逆に「難易度が高く、かつ自分の意欲が低いもの」ほど優先度を低くするのがよいです。
具体的には、以下に示すように手順5.と7.の結果の組み合わせにより判定しましょう。

提供フォーマットを使う場合は、左から7列目の「優先度」欄に書いてください。

手順9. 実現にむけて優先的に取り組むものを決め、達成期限(年)を設定する

最後の仕上げです。
優先度の高い目標から優先的に、達成期限(何年までに達成したいか)を決めていきます。

一年間の中で目標達成のために割ける時間には限りがあります。
今一度、「達成に対し不足しているもの」などを見ながら、詰め込みすぎないように期限設定していきましょう。

提供フォーマットを使う場合は、左から8列目の「達成期限(年)」欄に書いてください。

サンプルでは、「家族とハワイ旅行に行く」「富士山に登る」「業績を伸ばし社長賞を受賞する」「フルマラソンで完走する(タイム問わず)」が今年(2018年)に達成に向けて取り組む目標ということになりました。

まとめ

目標を立てるための9つの手順について紹介しました。
初回は時間がかかると思いますが、次回からは慣れるので30分くらいで完了できるでしょう。
この手間を乗り越えれば、目標を達成しあなたの期待通りの成果が上がる可能性はグッと高まります。
最初が肝心、気合いを入れて挑戦してみてください。

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